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ニアリーイコール

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)
凪良 ゆう
新書館
売り上げランキング: 199

幼い頃に両親を亡くし孤独のなかで生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが…。


 愛してほしいなら、愛しすぎないようにしなければ────。

 高校教師×臨時教師。
 年下攻のトラウマもの。

 両親が心中し引き取られた叔母の家族とも折り合いが悪く、そのうえ高校時代に出会った恋人に寂しさゆえに依存するように傾倒してしまったせいで捨てられて以来臆病になり孤独な人生を歩んできた受が、元同僚であり妹の事件がトラウマになり恋人とどうやっても上手くいかずにいた攻と再会し、付き合うことで互いがトラウマから解放され一歩を踏み出していくお話

 凪良さん初ディアプラス文庫ということで全編書き下ろしの1冊。
 あとがきにご本人様も書かれてましたけど、確かにこれといって派手な展開もなく切なさも切られるような痛みでもなく、地味といえば地味目のお話だったけど、心に傷を抱えていた二人だからこそ恋人になれたんだろうなと思える、温かくてキュンと胸に沁み渡るような話で一気読みでした。
 こういう、あまり山場はないもののグッと引き込まれるようなお話はいいですね。視点が交互に綴られているので、それぞれの心情や受け取り方がわかりやすくキャラクターにじっくり寄り添えたのもとてもポイントが高い。
 帯にも「孤独な心と心が出会う、切なく温かい恋の物語」と書かれてますがまさにそのとおり、二人の時間をかさね恐怖や不安を抱え立ちすくみながらも、相手のことを好きになるほどに少しずつ縛られていたものから解放されていく、素敵な恋の物語でした。

 とはいえそれぞれが抱えたトラウマの原因は決して軽いものではなく、国立(攻)は妹が母親の恋人にレイプされたことで自身も守れなかった罪悪感と共に性的トラウマを背負っているし、なにより仁居(受)が抱えている頑なな孤独と傷が切なくて痛々しい
 両親が借金苦で心中するところから始まり、引き取られた叔母のところではその娘からかけられた濡れ衣のせいで追い出され。独りぼっちという孤独を抱えていたところに現れた年上の恋人にはつい過剰な愛情を傾けてしまったせいで「お前の愛情は重い」と酷い言葉で捨てられるという…どれを見ても彼自身には非がないぶん、余計にそれらが原因で殻に閉じこもってしまっている仁居の様子は読んでて胸が痛かったです。

 それが、お互いに心に傷を抱えているせいか引き寄せられるように恋に落ち、これまでの恋人たちとは違う思いでゆっくりと心の距離を縮めていく様子が丁寧に書かれていて◎。それぞれの恋人に対するスタンスが自然と変化していくのがすんなり受け入れられる流れでとても良かったです。
 なにより、仁居が自己防衛から必死に踏みとどまっていたものが終盤に訪れるある出来事をキッカケに、まるで諦念にも似た思いで過去の呪縛から解き放されていくシーンはとても印象的
 涙を誘うようなドラマチックなものではないけれど、自分で自分を縛っていたものから解放されるのってこれくらい淡々と自己納得していくものなんでしょうね。しんみりと諦めるようにすべてを受け入れる仁居の解放感はいっそ清々しささえ感じるほど。
 エピローグでもまるで何でもないことのようにスルリと、自分を縛り付けていた過去の恋を口にしている様子が感慨深いラストでした。
 わかりやすくもなくあからさまでもなく、国立は国立なりに彼のことを大切にしようとすることで仁居の孤独を癒していくのも優しく柔らかい空気感を醸し出してて良かったです。
 表紙の雰囲気も素敵だし二宮さんの絵がほんとお話にピッタリだね!
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